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不屈の照ノ富士

大相撲名古屋場所、今日は中日です。今場所驚いたことがあります。膝を悪くして休場がちだった照ノ富士が突如大変身したことです。元々強引な相撲が多く、力任せな相撲で大関まで昇りましたが、膝怪我して休場し、一度は最下位まで番付を落とし、このまま引退するかと思われたのですが、相撲をあきらめず、膝の治療に専念し、復活して横綱まで上り詰めました。その相撲に対する一途な取り組みには敬服するに値する人間だと思っていました。最近は体力的にも限界が近づいたのか、体力、力に頼る相撲で取りこぼしが多くなり、今度こそ引退が近いとひそかに見ていましたが、今場所の相撲はこれまでの相撲内容とは大きく様変わりし、膝と腰を落とし、どっしり構える正統派の相撲で初日から8連勝しました。60年以上相撲を見て来ましたが、引退間近になってここまで変われることが出来るとは奇跡に近い。今まで、大鵬、千代の富士、白鳳と偉大な成績を残した横綱は居ましたが、横綱に上り詰めて一時代を築き、引退間近になって相撲そのものをここまで変えられる相撲取りは私の知る限り照ノ富士ただ一人。どのような考えでそのように変われたのか聞いてみたいとも思いますが、生半可なことでできる事ではないのは間違いない。聞くまでもなく、私の知る限り、彼こそは相撲を極めた境地に達した唯一の横綱だと思います。

先場所優勝した大の里は関脇に登り、今場所注目の的でしたが、流石に固くなったのか出足は負けが先行したものの、持ち直して5勝3敗、先々場所優勝した尊富士は足の治療のため翌場所から休場していましたが、十両迄番付を下げ今日から出場、怪我を感じさせない取り組みで勝ちました。照ノ富士がどこまでやれるのか、尊富士、大の里など若い相撲取りが今後どのような活躍をするのかしばらくは見ものです。

本日の体重 41.0キロ 体脂肪率 2.0