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東京15区衆院補欠選挙

4月28日の三選挙区での衆院補欠選挙に注目が集まっています。我が島根県も細田先生が亡くなられての補欠選挙で、唯一自民党候補が出ていることで注目されていますが、今回は裏金問題で自民党に相当な逆風が吹いて混とんとしているようです。長崎は自民党は候補を出せず不戦敗、最も注目を集めているのは東京15区です。自民党、公明党は、2期続いて議員が贈収賄の疑いで逮捕されたことから候補を擁立できず、小池都知事が擁立した乙武候補に推薦を出す予定だと報道されていましたが、小池さんに学歴詐称疑惑が再燃し、推薦することをあきらめたようです。最初は楽勝と思われていた乙武氏ですが、現状では立憲民主党、共産党相乗りの候補に大きく水をあけられているとの予想が出ました。それより注目は、作家の百田氏、ジャーナリストの有本氏、名古屋市長の河村氏達が立ち上げた日本保守党の候補者「飯山あかり氏」です。イスラム研究者としてSNSではそれなり注目をされてはいましたが、既存のメディア、政治の世界では冷やかに見られていました。党の設立から日も浅く、国会議員が一人もいないので諸派扱いされ、メディアではあまり取り上げられていませんが、候補に名乗りを上げてからわずかに一か月しか経っていないのに、今では台風の目になっていて、この勢いなら後一週間で形勢逆転、当選もあり得るところまで来ているようです。陣営に、河村市長の秘書平沢氏、前仙台市長の梅原氏、など政治経験の少ない日本保守党の弱点をカバーできる一騎当千の強者達が入り弱点を補って余りある顔ぶれです。飯山候補の街頭演説を聞くと「日本を良くしたいという意気込み」(これまでの政治家に決定的に欠けているところ)、そこに掛ける覚悟、人間性、学識、頭の良さ、などをひしひしと感じます。応援弁士も北村弁護士、経済安全保障評論家の平井氏、小説家の平塚氏、ジャーナリストの長谷川氏等多彩で、これまで百田氏、有本氏が培ってきた良質な人脈の広さと、その人たちを引き着ける日本保守党の主張が相まって新しいうねりが起きていると感じます。戦後80年経って日本の政治にまっとうな新しい風が吹き始めています。まだまだ微かな息吹ですがこれを大きくしていくことが、日本の未来にとって大事なことです。そろそろ敗戦ショックから立ち直り、戦勝国に捻じ曲げられてきた、日本文化、日本という国家のあり様をもう一度見つめなおし、日本人としての矜持を取り戻し、世界に貢献できる国を作りたいものです。

日本人は二千年以上掛けて培った文化、文明を持ち、国のあり様を作り上げて来ました。これは島国と言う稀な特性を持ったが故に、他民族から侵略されることで大きく傷つく事も無く、じっくり作り上げることが出来たという幸運にも恵まれています。また、島国ではあっても、古代から発達していた航海術もあり、いろいろな民族、文化、文明が流入し、それらを既存の文明、文化と融合させ、独自の文化文明をじっくり築き上げることが出来ました。この国のあり様は、聖徳太子の「和を以って尊しとなす」と言う言葉がよく表しています。また「すべてのものに神が宿る」とした神道、「山川草木悉皆仏性」という仏教の教えもあるのかもしれません。そういう意味では、人類史でも稀な特性を持つことが出来ました。(そのあたりはハンチンソンの文明の衝突でもよく語られています。)我々日本人はそのことに誇りを持ち自信を持って行動することで、人類に、世界に貢献できると思います。近世になり、他民族、他文明と接触することが増え、文明の衝突が起き、そこから生まれた軋轢を戦争という手段で解決しようとしたのが先の二度にわたる大戦でした。しかし多大な犠牲を払いながらも戦争が最終解決には至らない事は歴史が証明し、人類も判り始めています。国際連合や国際連盟も結局は戦勝国である大国のエゴにより機能しないことも歴史が証明しました。近年の交通手段、通信手段の発達により、国家間、民族間の距離が近づくほど、国家、民族の争いは大きく、多方面にわたります。これを戦争ではなく平和的な手段で解決しようとする時、先ずは自国、民族のアイデンティティを確立することが必要です。その為には、まず必要なのはわが民族、我が国家のあり様を今一度確かめておく必要があります。

この動きは、世界的に見れば既にヨーロッパで始まっています。メディアは、この動きを「極右の台頭」という表現で、いかにもヒットラーを想起させ、暗黙の裡に非難していますが、経済の「グローバリズム」が進み、それがそれぞれの国の固有の文化や国のあり様を壊しかねないことに危機感を持った人たちが、もう一度、自分たちの国のあり様を取り戻すために新しい政党を立ち上げる活動を始めたものです。これが単に自分たちの優越性を誇示するものあればそんなに広がりは無かったでしょうが、グローバリズムの進行に、何かおかしいと思い始めた人たちがこれに呼応して、あっという間に政治のイニシャティブを握り始めています。リベラリズムとか右翼とかは別の話です。この動きは単に自分たちの優位性を誇示し、他国を貶めるものではありません。わが日本が長い時間をかけて行ったように、他国や他文化、文明を尊重しつつもゆっくり時間をかけて融合し、より良い文化、文明を作り上げる事が正しいあるべき姿だと思います。単に経済合理性から世界のグローバル化を進めるのは余りに短絡的で、却って人類の将来をゆがめてしまうものです。しかもそれを独裁で、暴力で行おうとするのは論外です。

日本保守党は、その基本理念がしっかりと確立されていることが覗え、多くの協力者が出来ています。その人たちの意見を反映させながら、政治を改革する先頭に立ち、より良い政策を実行して欲しいと思います。皆でこの動きを確固たるものにし、日本人が誇りと自信を取り戻し、日本をより良い方向に導いてくれることを願います。仮に今回の補選で当選しなくても、いずれ近い内に総選挙があります。それに備えて準備をしてください。私は見ることは出来ないかもしれませんが、五年以内には一定勢力を築き、民主的な方法で長い歴史に裏付けられた文化、文明を再度確立し、政界全体を変え、ひいては一部官僚がコントロールする日本の統治システムそのものを変え、人類の発展に貢献できる日が来ることを願っています。