昨年今井美術館で写真家星野道夫展を開催しました。アラスカを拠点にして北極に暮らす人間、動植物、風景を撮った写真家ですが、子供が1歳の時に事故で亡くなりました。素晴らしい写真と共に本も多数出版しているようです。その子翔馬が成長して大学を卒業するに当たり自分の将来すすむべき道を見つけるためにも亡き父の足跡をたどる旅のドキュメント番組「生命の旅」を見ました。父ゆかりの人たちと会って父親との交友の様子を尋ね、父親が何を考え、どう生きていたのかを聞いて歩きます。殆ど父の記憶がないのですが、この人たち(実にフレンドリーで温かく道夫の息子を迎えてくれます)の話で道夫の生きざまを知ることで少しずつ翔馬の心に父親の姿が浮かぶ様子が感じられました。それは翔馬の将来の道しるべともなり、将来に勇気を与えるものになるだろうと思われました。私も最近は次の世代にどう引き継ぐかを考えますが、若い人たちも自分たちがどう進むかを悩んでいるのだろうと思います。世代間のコミュニケーションどう取るかが課題です。
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